ラバーバンド、シリコンバンド、ラバーシリコンバンドとは?そもそもの用途は何?
今やライブやフェスのグッズ、ファッションアイテムとして定番のラバーバンドですが、そもそもラバーバンドとは何なのでしょう。今回はラバーバンドの素材やどのように使われてきたかを紹介します。
ラバーバンドの素材はシリコン
ラバーバンドは、シリコンバンド、ラバーシリコンバンド、シリコンラバーバンドなどと呼ばれますが、いずれの場合も素材はすべて「シリコン」です。
シリコンとはガラスや水晶の主成分である「ケイ素」を主成分とした樹脂で、ゴムのような弾力性と伸張性に加え、高温や低温、紫外線に強いという特徴があります。耐水性もあることから身の回りのさまざまな品にシリコンが使用されています。
身近に使われているシリコン
シリコンは半導体や建設資材などにも使用されていますが、身近なアイテムとしてはスポーツ用品、キッチン用品、医療や美容用品、ファッションアイテムなどがあげられます。
例えば、気軽につけられるファッションウォッチのベルトやスマホカバー、ゴムベラ、お菓子のモールド、エクササイズバンド、肌着、耳栓などです。比較的自由に着色ができて加工しやすく、製造コストが安いうえ高い性能を持つシリコンは、現代社会にはなくてはならない素材となっています。
ラバーバンドのルーツ
ラバーバンドがいつ頃からファッションアイテムとして身に着けられるようになったか、どこが発祥なのかはよくわかっていません。リストバンドやブレスレットといったアイテムは古くから存在しており、その素材としてシリコンを使ったところヒットしたというのがラバーバンドの始まりだったのではないでしょうか。
ただ、スポーツ選手のファッションや、癌撲滅運動の「LIVESTRONG」、貧困撲滅運動の「ホワイトバンド」といった社会運動が火付け役になったと考えられています。
日本ではストリートファッションやB系ファッションの流行と、資金力のないインディーズバンドでも簡単に制作できるグッズとしてライブハウスで販売されるようになったことがきっかけで定着したようです。「安くて集めやすい」「一度にたくさんつけてファンであることをアピールできる」など、買い手にもさまざまなメリットがあるため、現在でも高い人気を集めています。
まとめ
ラバーバンドはそもそも何らかの用途のために作られてアイテムがファッションに使われるようになったというものではなく、リストバンドやブレスレットをシリコンで作ったらヒットしたという商品です。
バンドに入れる文字や色などによってメッセージ性や実用性を持たせることもできますが、あまり深く考えずファッションとして気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。