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ラバーバンドの色指決めに使う、PANTONE+Solid Coated、DICの色番号とは何ですか?

色には「赤」「青」などの名前がありますが、名前から想像する色には個人差があります。

例えば、赤と聞いて赤ワインのようなやや暗い赤をイメージする人がいれば、鳥居のようなややオレンジがかった明るい赤をイメージをする人もいます。

このようなイメージの違いによるトラブルを避けるため、印刷物などの制作には「色見本」を使用して色指定を行います。

PANTONE+Solid Coated、DICは、色指定の際に使用する色見本の事です。

PANTONE(パントン)とは

PANTONEは印刷物だけではなく、Web、グラフィックデザイン、プロダクトデザインなど、幅広い用途に対応する世界共通の色見本です。

PANTONEの色番号で指定すると、PANTONEの色見本を基準にインクの調合などが行われるため、指定する側と指定される側のイメージにずれが生じる心配がありません。

PANTONEの色指定を行うためにはPANTONEに対応している業者を選ぶ必要がありますが、半世紀以上歴史があるシステムであることからE対応している業者も多く、利用しやすいシステムといえるでしょう。

PANTONEの種類

PANTONEで指定できる色は2000色以上あり、現在も新色が追加されています。色調などによって「ソリッドカラー」「パステル&ネオン」「メタリック」などに分類されています。

また、PANTONEの色見本には「C」と「U」の二種類があります。「C」はCoated Paper(コーティングされた紙)、「U」はUncoated Paper(コーティングされていない紙)の意味があり、「C」は「U」に比べるとやや高級感と光沢感があるのが特徴です。同じ色番号でも「C」と「U」の違いで全く違う色に見えることがあるため、色指定を行う際は色番号だけではなく種類までしっかり指定する必要があります。

PANTONE+Solid Coatedは、「PANTONE色見本のソリッドに分類されるカラーで、種類はCoated」という意味です。

DICカラーとは

DICカラーは大日本インキ化学工業(DIC)が発行している色見本のことで、PANTONE同様、番号で色指定を行うと色見本を基準にインク調合などを行うシステムです。日本における印刷物の標準的な色見本であるため、PANTONEには対応していなくてもDICには対応しているケースが多く、特にこだわりがないのであればDICでの色指定の方がスムーズかもしれません。

基本カラーのほかに日本の伝統色、中国の伝統色、フランスの伝統色といった分類があるのが特徴です。

まとめ

PANTONEやDICを利用して色指定を行うと、イメージする色をより正確に伝えることができます。色合わせにかかる時間や手間を減らす事にも繋がるため、ぜひ活用してください。

ただし、紙やモニターとラバーバンドでは素材などの違いから色の見え方が異なることがあります。完全に同じ色になるわけではなく、イメージをより正確に伝えるためのものだと考えておくとよいでしょう。

 

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